2005年制作のやや古いアニメですが、今でもおすすめアニメ上位にランクインする名作。
1年物、全50話の大作でなかなか手を出すことができませんでしたが、こちらもとうとう見ることができました。
多数の登場人物、それぞれの正義、壮絶な思い、随所に散りばめられた伏線とその回収等、現在のアニメに含まれる要素がすべて詰まっている原点のような作品です。
一方で独自用語の設定も多く、都度調べたり考察サイトを読みながら見ないといっきに置いてかれるという集中力を要する作品でもあります。
なので序盤を乗り切るのにあると便利な用語解説をやらせていただこうと思います。
もちろんそういうのも含めて見ながら考えながら吸収していきたいという方は、飛ばしていただければと思います。
(世界設定)
・スカブ・コーラル
大地を覆う珊瑚のような物質のこと。主人公達が住む星はかなりの部分がスカブ・コーラルに覆われています。
「コーラリアン」という言葉も序盤ではほぼ同義で使われています。
このスカブ・コーラルの正体が何かというのが物語のキーになっていくのでこれ以上は割愛。
・トラパー
光の粒子のことを指しているのですが、空気の流れや波のようなものをイメージすると分かりやすいです。
空気中ではトラパーが濃かったり薄かったしていて、常にトラパーの波を読んで大空を駆け巡っている世界です。
飛行機やロボットが戦争等実用的に使われている一方、トラパーの波にサーフィンのように乗って遊ぶ「リフ」と呼ばれる娯楽も普及しています。
(組織、陣営)
大体3つの大きな陣営があることを頭に入れておくとスムーズに入れるかもです。
・連邦政府
この星を統治する組織。軍を擁し、さらに最高意思決定機関として3人の賢人から成る「賢人会議」が設置されています。
ホランドをリーダーとする独立愚連隊のような人達。
ホランドは元々軍に所属する兵士でしたが、様々な事情から仲間とともに軍を抜けゲッコーステイトを組織します。
軍にとっては裏切者みたいな存在なので、基本的に軍(政府)と対立しています(というか逃げていますw)。
主人公のレントンもホランドへの憧れやエウレカに一目惚れしたこともあり、ゲッコーステイトに加わります。
・ヴォダラク
宗教組織。政府にはテロ組織とみなされており、厳しく弾圧されています。
軍に所属していたホランドも序盤は同じように考えています。
(ロボット、機械関係)
・LFO
作品内で多数登場するロボット全般の総称。
さらに軍が運用するLFOを特にKLFと呼んでいます。ややこしい(^^;)
・コンパク・ドライヴ
ロボットや機械を操縦する時に必要となる小型装置。
車のキーのようなものがより壮大になったイメージかな。
さらにその拡張パーツが「アミタ・ドライヴ」。
1年物の大作はどうしても中盤(20-30話あたり)がダレることが多いのですが、本作はいろんな切り口や登場人物による名場面や名台詞が盛り込まれているので、全編通して引き込まれるように見ることができました。
初見ではよく分からなくても考察を重ねることで理解が深まるという作品でもあります。
このあたりは進撃の巨人にも通じるかな。
『ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。』
腰を据えてどうぞ。