大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

すごいタイトルですがwとても良いアニメでした。

人気アニメランキングにも入ってきますし、ラブコメ部門では1位になることもあるくらいです。

制作はClover Works。


ベースは美少女、ハーレム、萌え、ちょいエロetc.タイトル通りのベタな展開も多いですが、作中で「思春期症候群」と呼ばれている症状(一般的には「厨二病」と呼んでもよい)に心理学や物理学の見地から切り込んでいくのが本作の特徴。


例えば、序盤でヒロインの桜島麻衣(さくらじままい)が、他人から姿や声を認識されなくなるという現象が起こります。

麻衣は芸能人で、学校では友達もいなく明らかに浮いています。

麻衣自身が学校では誰からも認知されていないと思い込んだことが原因で、本当に他人から見えなくなる症状を発症するというわけです。

これは認知学(心理学の一種なのかな?)の観点から説明されるエピソードで、なるほど確かにこの世の中の物質は他者から認知されて初めて存在できるという考え方は、うなずけるものがあるかもしれません。

本当に友達も知り合いもいない世界だったら自分は存在していると言えるのか、その存在はどうやって証明できるのかというちょっと怖い世界になりますからね…。


こんな具合で作中で起きる様々な現象を「ラプラスの悪魔」や「量子もつれ」などの物理学の概念も用いながら主人公達が説明を試みていくわけですが、この説明の中心的役割を果たすのが主人公の女友達で科学部所属の双葉理央(ふたばりお)です。

メガネっ子、巨乳に加え、理科室のビーカーでお湯を沸かしコーヒーを飲む変人とこれまた萌え要素満載の彼女が、上記のような難しい話を淡々と解説してくれます。

彼女自身も精神的不安定さを抱えており別の思春期症候群を発症するわけですが、その内容は本編をご覧ください。

個人的いち推しキャラですね(^^)


他の要素として、舞台が藤沢、江ノ島で、現実の風景がばんばん出てきます。

藤沢駅江ノ電と各駅、七里ヶ浜の海、七里ヶ浜高校、鎌倉高校、スラムダンクでも有名な鎌倉高校駅前の踏切etc.枚挙にいとまがありません。

しかも再現性が極めて高く、聖地巡礼のために作られたんじゃないかと思うくらいのリアリティ。

こちらもお楽しみ要素のひとつですね。


登場する女の子達すべての思春期症候群を丁寧に描き、全編通して爽やかな感動を与えてくれる作品。

1クール13話構成ですし、適度にギャグも挟まれるのでリラックスして見ることもできます。

タイトルでスルーすることなく、気楽に見てください!