大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

進撃の巨人

タイトルはほとんどの人がご存知かと思います。

2013年に初めてアニメ化された際、今の「鬼滅」並みにブームとなり、主題歌を歌ったLinked Horizonも紅白出場しました。

今になって家族がハマり、それにつられて私もSeason1-3、計59話を見終わりましたので書いてみます。


突然ですが、皆さんにとってこのアニメのイメージってどんなものでしょうか?

おそらくですが、このアニメを見たことがない方の頭にパッと思い浮かぶのは、でかくてちょっと気持ち悪い巨人が壁の向こうからこちらをのぞき込んでいる、あのキービジュアルじゃないでしょうか。

あれを見て、「あ〜、あの巨人が町を破壊したり、人を殺したりするアニメでしょ。見た目も気持ち悪いしちょっとパスかな」と思った方(まあ私もそうだったのですが)、ちょっとお待ちください!


確かにそういう場面もあるっちゃありますが、本作の主役は決して巨人なのではなく、れっきとした人間たちの物語なんです。

幼い頃に母を巨人に殺された少年エレンが、幼馴染のミカサやアルミンらとともに「調査兵団」に入隊し、巨人と戦いながらその謎を解き明かしていくというのがベースストーリー。

最初は未熟なエレンやアルミン(ミカサは最初から強いw)の成長、仲間や先輩達の苦悩と葛藤、何より巨人に隠された謎を様々な伏線を張りながら回収していく見せ方(ぜっっったいにネタバレ禁止!)etc. とても重厚で奥深い作品になっています。

なので、第一話で巨人が暴れ回るシーンだけ見て「パス」しないようお願いします!(あれは制作側も損してるよな〜と思う…)。


それにしても、これほど「群像劇」という言葉が合う作品は他にないよなと思うほど、登場人物それぞれの背景が深く掘り下げられていきます。

エレン達の同期入隊のメンバーはもちろんのこと、調査兵団団長のエルヴィン、兵士長でおそらく一番人気が高いと思われるリヴァイ、分隊長で巨人大好きハンジetc.

それぞれが強い使命感や諦観、好奇心などの様々な感情を持ちながら、命をかけて巨人と戦い続ける。

それぞれ強みもあれば、人間である以上必ず弱みも併せ持つ(戦闘力が半端なく高いミカサも、精神面や頭脳にはやや弱さがあるように…)。

時に真剣、時にお茶目、悲壮感の中にちょいちょいギャグも入ってくるので、どんどんキャラに引き込まれていきます。

当然、見てる人それぞれに推しキャラが発生するので、その議論を戦わせるのも楽しいですね。

私の推しキャラはベタだけどリヴァイかな〜。でもミカサ、クリスタ、アニの美少女3人組も好きかな。どっちにしてもベタか…(^^;)


そしてとても不思議なことなんですが、最初は気持ち悪いな〜と思っていた巨人が、ずっと見ているうちにだんだんかわいく見えてくるんです!

巨人にはいろんな種類があって、その顔や体、動きも千差万別です。

「あ、こいつの走り方好き」とか「こいつの顔よく見ると面白いな」とか、推しキャラならぬ「推し巨人」ができてくるんです。

前述の分隊長ハンジが、巨人に注ぐ(やや屈折した)愛情に当てられるところもありますね。

私はこれを「ナウシカのオーム効果」と呼んでいるのですが、最初は変だと思っても何回も見ているうちに慣れてきて好きになることってありますよね。

トトロのまっくろくろすけとか、千と千尋カオナシとか…。


最後はちょっと変な方向に行きましたが、それぞれの感情、正義、思惑が複雑にぶつかり合う人間達の壮大なストーリーは見所満載です。

3期まで見てもまだ解決されていない謎がたくさんありますからね!

時間のある時に腰を据えてどうぞ(^^)