大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

氷菓

こちらも京都アニメーションの代表作で、おすすめアニメランキングでも常連作品。

全22話、見終わりました。

原作は米澤穂信さん作のライトノベル古典部シリーズ」。

第一作が「氷菓」で、以降の連作を含めてアニメ化しています。

美しい景色、ゆったりとした音楽、可愛いキャラクター達、飽きさせない構成etc.

ベースはもう語るまでもないど安定の名作アニメですね。


高校の「古典部」に所属する男子2名、女子2名の4人組が、自分達の周りで起こるちょっとした事件を解決していく物語。

そういう意味ではミステリーと言えなくもないんですが、事件と言っても人が殺されたりとかではなくて、本当に身の回りの些細な出来事。

それこそ「猫がいなくなった」とか「図書館の本が見つからない」とかそういうレベル(例えなので本編では別の事件です)。

ヒロイン千反田(ちたんだ)えるの「私、気になります!」は、お約束の決め台詞。

ネット検索してたら「私、気になりマスク」というマスクも販売されてましたw


事件を解決するのはもっぱら主人公の男子、折木奉太郎(おれきほうたろう)君。

本作の最大の見所は、彼が事件を解決する際に見せる観察眼と論理的思考プロセスです。

他の人が見落としがちな小さな事象に気づき、仮説と反証を繰り返しながら、AだからB、BだからCという論理的思考を組み立てて行く。

推理小説にはよくあると言えばそれまでなのですが、事件が複雑すぎない分、見終わった時に思わず「なるほど〜」と言ってしまうある意味爽快感がありますね。


折木君が事件を解決する際、様々なヒントをくれるのが古典部の友人達。

原作者によると、折木君がホームズ、もう一人の男子、福部里志(ふくべさとし)君がワトソン、千反田さんは事件の依頼者、そしてもう一人の女子、伊原摩耶花(いはらまやか)さんがレストレード警部の役回りなんだそうです。

確かに、部室でたわいもない話をしている様子をぼーっと聞いている折木君が、ふとあることに気づき事件を解決するという展開が多い。

そして、いつも何度でも繰り返しますが、その「部室のたわいもない会話」シーンが「やっぱり共学だろおお」感満載なんですw

本当にああいうのは、「永遠に思える一瞬」なんでしょうね…。くっそ〜、経験したかったぜww


さて、本作では前述の千反田さんと摩耶花がタイプの異なるヒロイン像を提示してきます。

千反田さんは、黒髪ロング、成績優秀、敬語、家は豪邸、純情、そしてちょっと天然という典型的お嬢様タイプの美少女(さん付けが似合うw)。

それに対するアンチテーゼが摩耶花で、明るく元気だけど、シャイで意地っ張り、正義感も強いので意地悪な先輩とも衝突して悩んだりと、何かと賑やかなタイプです(呼び捨てが似合うw)。

今回は私は摩耶花推し。

可愛いのは圧倒的に千反田さんなんですが、初登場時からその美少女感が完璧過ぎて、逆に現実感がなくなってしまいました(^^;)

摩耶花は不器用で性格的にも不安定なところがあるので、人間として共感しやすく、最後にはその欠点が可愛くすら思えてきます。

特に中学時代から片想いを続ける福部に対する態度なんかは最高ですね。ぜひ幸せになってほしいです(^^)


最後までのんびりと見ることができるアニメでおすすめです。

謎解き部分では当然自分でもこうなのかなと自然と考えるので、ちょっと頭が良くなった気にもw

秋の夜長にぜひどうぞ。