久々にブログタイトルの原点に戻り、三大趣味から学べることを書きたいと思います。
DQ10、FF14、PSO2(はやったことないけど)等、MMO RPGは多くの人が同時に参加しているため、ひとりでプレイしている時には経験できないことが経験できます。
その中でも特に勉強になるな〜と思うことが2つあります。
ひとつはアダム・スミスが国富論の中で言及した「神の見えざる手」の存在。
MMO RPGには、取引所やバザーといったプレイヤー同士がアイテムを売買する仕組みが構築されています。
例えば自分が作った武器を他の人に売りたいと思った時、いくらで売るかは作った人の自由です。
しかし、例えば1万ゴールドで価格設定をしたとしても、他の人が全く同じ武器を8千ゴールドで売っていたら絶対に売れません。
しかしだからといって5千ゴールドで売ると、製作にかかった原価を下回り赤字になってしまうため、そこまで下げることはできない。
結果、7-8千ゴールドあたりで価格が落ち着き取引が行われることになります。
今は価格が下がる方向で書きましたが、誰もが欲しがる人気のアイテムは取引所に出すと飛ぶように売れるので、価格がどんどん上がっていきます。
完全に「需要と供給」の関係が成り立っており、生産者としてはいかに需要の高いアイテムを狙って製作や採集を行っていくかが重要になります。
特に価格が大きく動くのは、新しい武器・防具が実装された時、新しい素材が採集できる新マップがリリースされた時、強敵が実装された時など。
これを狙って、実装前に価格が上がりそうな素材を大量に仕入れて、実装後に高値で売りさばく相場師なんかもちらほら。
もちろん上がらなかった時は大損失となるので、私にはとても手は出せませんが(^^;)
とにかく「経済」を身をもって体感できることは間違いないですね。
もうひとつは、組織運営力。リーダーシップ論と言ってもいいですね。
MMO RPGには、チームやギルドといった同じようなプレイスタイルの人が結成する集団があります。
結成の際は必ずリーダーやサブリーダーなどのチームをまとめる人を設定する必要があり、普通はチームを作る人がリーダーをやります。
そして人が2人以上集まると、必ずと言っていいほど起きるのがトラブルです。
「誰々の態度が悪い」、「誰々をリーダーが贔屓している」、「チームの一体感がない」、「誰と誰が付き合っているw」etc.
もはやそれ自体がコンテンツwまったくもって現実の組織と一緒ですね。
そしてそのトラブルを解決するためにリーダーがメンバーと話し合いを行うのですが、ここで求められるのがチャット力。
オンラインなので直接話すことは(原則)できないため、すべて文章でコミュニケーションを図る必要があります。
不思議なもので、文章の書き方ひとつでその人の人間性がはっきりと出るもので、「ああ…その書き方では怒るだろうな〜」とか、「おお、それは上手い表現するな」とか、とにかく文章によるコミュニケーション力が極めて重要になるんです。
これって、今の組織にも通じるものがあると思いませんか?
コロナ禍によりリモートワークやオンライン授業が増え、直接話す機会が減り、メールやLINEがコミュニケーションの中心となりつつあります。
そんな中組織をこれまで通り運営していくため求められるのが、この文章力です。
曖昧な指示、無駄に長い文章、カチンとくる言葉などでは、メンバーはついて来ず強い組織は作れません。
ぜひオンラインゲームでそのマネジメント力を鍛えてみませんか(^^)
さあ、Let's play an online game!