思い出ゲーム。
この記事を書くにあたってネットでいろいろ検索したら、ある人が既に書いてまして、その人によるとmotherというのは「主人公達がラスボスにお届け物をする究極のお使いRPG」なんだそうです。
まさにその通り!!
この人の文章を読んでたら朝の通勤電車の中でまた泣きそうになってしまいましたw
motherは任天堂が1989年に発売したファミコン用RPG。
有名なコピーライターの糸井重里さんが作ったゲームとしても有名です。
キャッチコピーが「エンディングまで泣くんじゃない」。う~ん、カッコいい。
ゲーム内でも糸井さんのセンスが活かされた台詞回しやおしゃれな設定が多く、第一印象はとにかく「キラキラしたゲーム」でした。
この先ストーリーのネタバレがあるので、見たくない人はここで終わってください(^^)
このゲームの底流にあるテーマは「少年達のちょっとした大冒険」。
当時流行っていた伝説の勇者が竜を倒すというドラクエ的なRPGとは一線を画し、どこにでもいる普通の小学生が初めて隣町まで行ってみたらいろんな事件に巻き込まれ、いつの間にやら世界を救う大冒険になっていたという感じです。
そういう意味では、今の「セカイ系アニメ」を既に体現していたと言ってもいいですね。
なぜmotherというタイトルなのか…。
このゲームのラスボス「ギーグ」は、主人公の曽祖父の時代に地球侵略のために送り込まれた宇宙人です。
しかし送り込まれた時はまだ赤ん坊で、主人公の曽祖母(マリー)がギーグを自分の子供のように育てます。
マリーは寿命で亡くなりますが、ギーグが覚醒した時に備えて「音」を残します。
主人公達は冒険の途中でその音を手に入れて行くのですが、すべての音を集めた時、その意味を知ります。
最後の戦いにおいて、主人公達の攻撃はギーグに全く通用しません。
どうしていいか分からない局面でふと現れる「うたう」のコマンド。
このコマンドによりギーグを眠らせることに成功し、ひとまず地球の危機は回避されエンディングとなります。
お気づきでしょうか?
この「音」は「子守唄」。
マリーが赤ん坊のギーグに毎晩歌ってあげていた子守唄なんです。
侵略者となったギーグであってもお母さんの子守唄の前では心安らかに眠ることができる。
主人公達はギーグに子守唄を届けてあげたんですね!
いかん…また涙がw
と、大人になった今ならこのように振り返ることができますが、小学生にとってはドラクエ2同様、進めるのが極めて困難なゲームでした。
広大なフィールド、次にどこに行けばいいのか分からないヒントの少なさ、妙に強い敵とすぐに死ぬおともだち(仲間キャラ)。
そして最大の敵は本当によく消えるセーブファイル3!!
お前だけは許さないっ!!!
接触不良も何も起こさず普通に起動してるのに消えるんですよ。
何度絶望感に襲われたか分かりませんね。
そんな決死の思いでたどり着いたエンディングは、まさに二度と経験することのできない一期一会の出会い。
当時のゲーム(1日30分)は、毎日が戦いでしたw