大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

ときめきトゥナイト

先日丸善で「りぼん展」が行われていたから…と言うわけではありませんが、久しぶりにときめきトゥナイトを読みました。

Amazonで、8/6までの期間限定、10巻まで無料で読むことができます。


結果的には振り返りシリーズになりますね。

懐かしさと先が気になる展開のため、10巻までいっきに読んでしまいましたw

ときめきトゥナイトは、池野恋さんの作品、1982年から1994年まで連載され、1993年に最高発行部数255万部を記録したりぼんの全盛期を支えた文字通りの看板作品です。

江藤蘭世(えとうらんぜ)と真壁俊(まかべしゅん)のラブストーリーを軸に、人間界・魔界等の異世界要素、ほんわかするギャグも織り交ぜながら、壮大なスケールで物語が描かれます。

これも小学生の頃、「タッチ」と並んで親が全巻買ってくれて家族全員で読んでいました(^^)

私自身はおそらく50回は繰り返し読んだと思います。


見所のひとつ目は、とにかく運命に翻弄され続ける中、蘭世が一途に真壁君を想い続けるところです。

と書くと何か安っぽくなりますが、ストーリー的に命の危機に晒される場面がめちゃくちゃ多いんです。

そんな中、「真壁君さえいれば自分はいくらでも強くなれる」、「真壁君が死んだら自分も死ぬ」etc.命懸けで真壁君を守る姿に感銘を受けます。

真壁君は不器用で自分の気持ちを言葉にするのが苦手なタイプなので、蘭世も時に不安になったりヤキモキするのですが、それでも「私の気持ちは変わらない」と強く想い続ける姿もいじらしい…。

こんな人に支えてもらいたいなと思わせるタイプの女の子ですね。


大人になり、子供を持ってから読むと、また別の観点から感動を誘う作品でもあります。

蘭世の両親は、吸血鬼の江藤望里(えとうもうり)と狼女の江藤椎羅(えとうしいら)。

異種族間結婚のため当初は結婚を認められず、駆け落ちして人間界に逃げてきたという設定は、これまたそれだけで物語になりそうw

いずれも子供のことを第一に考える素敵な夫婦ですが(椎羅は少し教育ママの面がありますがw)、特に父親の望里が蘭世の良き理解者でありどんな時でも蘭世の味方であろうとする温かいパパです(^^)

成長していく思春期の娘にどう接していいか迷ったり、一抹の寂しさを感じたりする描写もあり、ついホロっとさせられる場面も。

そんなお父さんのことを蘭世も心の底から信頼しており、(もはや古き良きかもしれませんが)理想の父娘像ですね!


そして外せないのが神谷曜子さん!

蘭世の永遠のライバルとして、物語の序盤は徹底的に意地悪キャラとして登場します。

しかし中盤から、(時に人間以外のものに変身させられたりしながらもw)蘭世と真壁君のピンチを何度も救ってくれる存在に。

最後には蘭世の無二の親友となり、大人になってからも何かと親交が続いていく。

典型的な敵から味方への転身キャラですが、神谷さんなしではこの物語は語れないというくらいの愛すべきキャラクターです。

ぜひ幸せになってほしいです(^^)


古い作品なので台詞や効果音に昭和臭が感じられるところも多数。

でもそれはそれで新鮮味すら感じるくらい味のある作品です。

お時間ありましたらぜひどうぞ。