大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

JUDY AND MARY

結婚お祝いプレイリストを作るにあたり、ジュディマリの「おめでとう」という曲を使いたくて自分のライブラリを検索したら出てこない。

調べたら、「おめでとう」は「クラシック」のカップリングのみ収録とのこと。なるほど、そりゃないわ。

そこで急いで「おめでとう」が唯一収録されているベストアルバム「The Great Escape-COMPLETE BEST-」を借りて一通り聴きました。

「KYOTO」、「手紙を書くよ」、「イロトリドリ ノ セカイ」、「ステレオ全開」、「小さな頃から」、「ドキドキ」…。どれも何十回と聴いた曲。涙。


ということで、振り返りシリーズ。90年代を代表するモンスターバンドJUDY AND MARYです。

ジュディマリは1992年結成、1993年にシングル「POWER OF LOVE」でメジャーデビュー。

1995年にリリースした「Over Drive」が60万枚を超えるスマッシュヒットとなり、以降「そばかす」、「クラシック」、「くじら12号」等、90年代後半のCD全盛期を支えるバンドとなりました。


ジュディマリの特徴かつ魅力のひとつに、YUKIの伸びやかなボーカルとTAKUYAの遊びギターがあります。

YUKIのボーカルは言わずもがな。

ジュディマリの曲って意外とラウドネスな演奏が多いのに爽快感がありますよね。

YUKIの透明感のある声質と伸びやかな高音が、それを演出する最大の要因になっていると思います。

そしてTAKUYAのギター。

ジュディマリ以前のバンドにおいて、ギターが目立つのは間奏のソロパートにおいてだけでした。

それがジュディマリにおいては、Aメロからまるでボーカルと対決するかのようにギターが自己主張してくるんですw

ギターが「遊ぶ」ように、ボーカルとは別のメロディーを奏でているんですね。

今でこそゲスの極み乙女indigo la End川谷絵音さんやYOASOBI等、ギターやピアノが別メロディーを奏でていく曲が増えましたが、その原点となるのはジュディマリのTAKUYAだと思ってます。


またYUKIはその個性から、いわゆる「ガールズポップ」の強烈なアイコンも打ち立てました。

それまでもPrincess Princessリンドバーグ渡瀬マキさん等、同性にも人気を博す女性ボーカルバンドはありましたが、YUKIは圧倒的にカラフルでポップでキュートでした。

2枚目のアルバム「Orange Sunshine」のジャケット写真なんかはその典型で、当時も見た瞬間に目を惹かれましたから(^^)

存在としては何となくレベッカNOKKOに近いかな〜と思っていて、今回調べてみたらやはりかなりの影響を受けていたようですね。

いずれにせよ90年代にYUKIが確立したガールズポップというアイコンは、その後きゃりーぱみゅぱみゅ等に代表される「カワイイ文化」に繋がっていったと思います。


そして個人的思い出としては野外ライブ。

仙台の「みちのく杜の湖畔公園」で行われた野外ライブに行きました。

夜の時間の開催で、真っ暗な山の中に響き渡る爆音と眩しい光の洪水は今でも鮮明に覚えています。

90年代のJ-POPは都市型音楽が主流だったので、あんな山奥で野外ライブを行うアーティストは当時としては少なかったと思います。

これもその後の野外フェスブームの原点なのかもしれませんね。


まだまだ語りたいことはたくさんありますが、あまりにも長くなるのでこの辺で。

間違いなく時代の、そして私の一部を形成したバンドでした。ありがとう!