大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

本好きの下克上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜

昨年ちょっと話題になったアニメ。

全14話。ただ、第二部前提で作られてたようで、第一部は壮大なプロローグっぽくなってます。

深夜アニメなのに絵柄もお話も極めて健全で、まるで昔のNHKアニメかハウス名作劇場を見ているようでした。

お子様にも安心して見ていただけます(^^)


まずタイトルの引きがすごいですよね。

図書館を舞台にした異色作品??…と思いきやそれは見事に裏切られて、普通にど真ん中の異世界転生モノでした(^^;)

現実世界で夢だった図書館司書への就職が決まった途端、不慮の事故?で亡くなってしまった主人公が異世界に”マイン”として転生。

その世界では本は貴族しか持てない貴重なもので、貧乏家庭のマインにはとても手に入れることができない。

それなら現実世界(前世?)での知識をもとに自分で作ってしまおう!という物語です。

うん。タイトル詐欺ですねw


このアニメは「お金儲け」が物語の重要なテーマとなっています。

本を手に入れるのはもちろん、地位や身分、様々な交渉事すべてがお金さえあれば何とかなる世界w

マインは他の人が持っていない「知識」をもとに、シャンプーや髪飾り、ケーキなどを「発明」して、それを売ることで大金を手にしていきます。

ネットなどではこれを「知識チート」と呼んでいますが、これは今の社会において極めて重要なことを示唆していると思います。

それは、「他の人が知らない、気づいていない情報をもとに、世の中のニーズに合致した商品を作ればブレイクスルーを起こすことができる」ということです。

方位磁石、蒸気機関、ダイナマイト、電気、電話、iPhone…世の中を変えてきた発明は、すべて知識チートの繰り返しですよね。

牧場の少女カトリみたいなくせしてなかなかやるぜ!マイン!


そしてお金儲けの大切さ、商売の厳しさを叩き込んでくれるのが、マインの商売上の後見人、ギルベルタ商会の社長ベンノさん。

今作の私の一番のお気に入りキャラです。

徹底的な現実主義者で、マインが非合理な行動を取ると烈火の如く怒ります。

でも実はマインを子供のように思っており、無邪気なマインが大人達に騙されないよう心配した上での指導なんです。あったかい。

ベンノさんの名言をいくつか。


「金で待遇が変わるなら、手に入る環境を作って神殿と交渉しろ。生き延びる道は、思いつく限り準備しておけ。神殿に入ったら、搾取されるだけでなく、中で利用しあえる相手を探せ。周りをよく見て考えろ。生きるためにあがけ!」


「まずは自分にとって、最善の結果を思い浮かべろ。そのために、相手から引き出さねばならない譲歩は何か、こちらから出せるものは何か、相手が欲しがっているのは何か、見極めるんだ」


「自分のことを他人に丸投げするな。既に登録しているで押し通せなければ、金をちらつかせてでも工房活動を認めさせろ!」


熱いぜ!ベンノ!


知識による俺TUEEEを感じられるアニメ。

家族のあったかさ要素もあります。

ご興味あればぜひ(^^)