いろんな意味で伝説のアニメ。
原作は谷川流(たにがわながる)作のライトノベル。アニメ制作は京都アニメーション。
初めて作られた2006年版アニメにエピソードを追加した2009年版「涼宮ハルヒの憂鬱(28話)」と2010年に公開された映画「涼宮ハルヒの消失」が主要作品です。
何が伝説なのかを一言で言うと「様々なところに影響を与えまくったアニメ」ということだと思います。
それをこれから書いていきますが…長くなりそう(^^;)
まず、3人のメインヒロイン、涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希が、以降の作品に与えた影響。
この3人はそれぞれタイプの違う美少女です。
ハルヒは、容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能という非の打ちどころのない美少女ですが、性格がわがまま…というかぶっ飛んでおり、主人公の「キョン」をひたすら振り回し続けます。
でも時に見せる可愛い仕草も相まって、ああ…こんな子になら振り回されてもしょうがないかなという妄想に駆られてしまうw
朝比奈さんは、ゆるふわ、巨乳、家庭的、ドジっ子、コスプレ等、典型的男心くすぐり系の要素を満載した存在。
長門は、無表情、寡黙、反応薄、文芸部の究極のツン設定ながら、作中ではキョンの危機的状況を何度も救ってくれる有能キャラ。
というわけで、自然と「俺は誰々推し」という議論がネット上で巻き起こる仕掛けになっていました。
そしてこの3種類の美少女タイプは、本作品以降制作される2010年代美少女アニメにおいて一種の「雛型」になったと言っても過言ではないと思います。
次に劇中音楽がリアルに与えた影響。
これもいろいろありますが、代表的なのは「ハレ晴レユカイ」と「God knows…」ですね!
「ハレ晴レ…」はエンディングテーマに採用された曲ですが、アニメのエンディングでは主要キャラがこの曲に合わせて踊る映像が流れます。
これを真似して、今で言う「踊ってみた」系動画が大流行。
主に女子3人が先ほどのヒロイン3人のコスプレをして「ハレ晴レ…」に合わせて踊る動画ですね。
今でもYouTubeを検索するといくつか出てきます。
「God knows…」は、ハルヒがボーカル、長門がギターで参加した劇中バンド「ENOZ」が演奏する曲。
これはもう当時の軽音楽部がこぞって演奏することに。
もちろんニコニコ動画にも(上手い下手は別にして(^^;))多数の演奏動画があがりました。
特に長門のギターが凄くて、リアルで演奏しようとするとかなりのテクニックが必要。
チャレンジして挫折した人も多かったのでは??
ちなみに昨年出演したYAMAHAの発表会においても、5組くらいがこの曲を演奏してました。
もう10年以上も前の曲ですが、いまだに(特にガールズバンドに)人気の曲ですね。
やはり長くなったので2回に分けたいと思います。
次回は、本作品において最大の議論を巻き起こした「エンドレスエイト」について書きたいと思います。