大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

ヴァイオレット・エヴァーガーデン②(見終わりました!)

オリジナルアニメ全13話と映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-」を見終わりました。

名作です。間違いなく名作なんですが、何だろう…このうまくまとめられない気持ち。

スケールが大きくアニメとしての完成度が高すぎるがゆえに、特にストーリーの部分が凡人には一度では消化しきれない感じです。

人生で初めてフランス料理のフルコースを食べたら、マナーや食べ方であたふたしてしまって、肝心の味をあまり覚えていないっ!というような感覚といえば分かるでしょうか(分からないかw)。

とにかく今は、もう一度最初からじっくり見直したいという気持ちになっています。


本作品は、京都アニメーションが2009年から独自で行っている「京都アニメーション大賞」の唯一の大賞受賞作です(2014年、小説部門)。

これを原作としてアニメが制作され2018年に放映されたわけですが、まさに京アニの技術力のすべてが画面から溢れ出てくるような作品になっています。

キャラや背景、小道具に至るまで息を飲むような作画力(タイプライターひとつとっても美しい)、ヴァイオレットだけでなく彼女を取り巻く一人一人まで緻密に描かれる脚本、エバン・コールによる壮大な劇伴音楽etc.

この手の作品を表現する時、必ず陥る語彙力不足にまた悩まされることになりますね。

もっと良い表現はないだろうかと…。

特に画面上での光の描き方が秀逸ですよね。ため息の出るような透明な空気感というか…あああっ!語彙力!!!


孤児だったヴァイオレットは、引き取られたブーゲンビリア家により「兵器」として育てられ、戦争で両腕と自分を育ててくれたギルベルト少佐を失います。

戦争終結後は「自動手記人形」という名称の手紙代筆サービス業に携わり、文字を通してギルベルト少佐が最後に遺してくれた「愛してる」の意味を探し始める、というのがベースストーリー。

感情を失ったヴァイオレットが人との触れ合いを通じて心を取り戻していく様も見所ですが、彼女が出会う人々それぞれの物語にも泣かされます。

その中でも「神回」第10話は必見!詳細割愛!!

普通、アニメやドラマって最終回に一番の見所を持ってくるものですが、最近のアニメは中盤から最終回ちょい前くらいにそれがあることが多いです。

何でなんだろう…。今度そのテーマでも考えてみようかな。


他にも、兵士として実用性のみを重んじてきたヴァイオレットの発言が平和な世の中では周囲とズレまくるところとか(ex.「睡眠と食事は最小限で済むよう訓練されていますので…」)、ヴァイオレットや同僚の洋服が「それどうやって作ってるの?」と言いたくなるような不思議な構造をしているところとか、意外とツッコミどころも満載。

そういう「小ネタ」って、連続物作品を見る時には結構大切な要素ですよねw

オープニングのTRUEの「Sincerely」、エンディングの茅原実里さんの「みちしるべ」、そしてPVに使われた結城アイラさんの「Violet Snow」。主題歌達も秀逸です。

一度延期になってしまいましたが、9月に公開される新作映画も楽しみですね♪

見ていて心地よい、穏やかな気分になること間違いなしのアニメですので、外出できない夏休みにいかがでしょうか?