大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

俺たちのフィールド

最近お知り合いになった方から「人生の1冊」として紹介いただいたサッカー漫画。通称「俺フィー」。

これはサッカーをやっていた方々にとっては基本中の基本漫画なんでしょうね!

私なんかは完全に「キャプテン翼」世代ですが、少し若い方になると「シュート!」、そしてその後に来るのが本作という流れになるんだろうなと思います。

全34巻+外伝1巻を大人買いしていっきに読みました。


本作はまずその連載期間が熱い!

週刊少年サンデーで1992年から1998年の連載。

Jリーグ開幕、ドーハの悲劇、フランスワールドカップへの日本初出場と、日本のサッカー界が最も熱かった期間に連載されており、これはリアルタイムで読んでいたら(そしてサッカーをやっていたら)まさに「人生の1冊」になったんだろうなと思います。

リアルタイムという意味では、その当時私が夢中になって読んでいたサンデーコミックスは、あだち充の「H2」。

くっ、野球漫画だwやはりここに私の超えられない壁があるな…。

漫画の単行本って、巻末に同じ雑誌で連載している他作品の広告が載っていることが多いですが、俺フィーの巻末ではばっちしH2の宣伝がされてましたよ。

今度H2の巻末も読み返してみよw


メインキャラとなる高杉和也(たかすぎかずや)、騎馬拓馬(きばたくま)、磯野拓郎(いそのたくろう)らのプレイヤーが、クラブチーム→Jリーグ→日本代表と活躍の場を移しながら成長していく物語ですが、その中で実在のJリーガーをモデルとしたプレイヤー達と戦う姿を見れることも本作の魅力の一つです。

日本代表の監督は鹿野周一(加茂周)、プレイヤーに木室和司(木村和司)、井浜正美(井原正巳)、巻園正清(前園真聖)。

他にもヴェルディ川崎のラモス、北澤、武田、柱谷等々、当時のキラ星プレイヤーをモデルとしたキャラが目白押しで熱い!

(実名だったらもっと熱かった。惜しい!)

そんな中、ひときわ異彩を放つのが常に日本代表の中心に君臨する伊武剣輔(いぶけんすけ)。

キャリアを見ると明らかに三浦知良なんですが、見た目や性格は似ても似つかない荒々しいキャラクター。

日本を世界で戦えるチームにするためには手段を選ばない人で、時に高杉達の敵として、時に頼れる仲間として、壮絶にプレーし続けます。

もう伊武さんが出ているだけで息切れしてしまいましたねw


女性陣も魅力的なキャラが多いですが、ヒロインの森口愛子(もりぐちあいこ)ちゃんの健気に高杉を想う姿は涙を誘う。

クラブチームヤマキ自工の社長令嬢、八巻玉緒(やまきたまお)さんもナビスコカップ編では良い役でしたし、高杉へのほのかな恋心も良かった。

でも一押しは高杉のお母さん、高杉晶子(たかすぎあきこ)さんですね!

美人で料理上手だけど天然なところがあり、サッカーのことはほとんど分かってないけど息子のことは無条件に信じている。

息子だけでなく、その友達やライバル達も優しく包み込んでくれる包容力のあるお母さんです。

「納豆巻き食べる?」は本作の名言認定ですね!


他にもヤマキの社長の八巻光蔵(やまきこうぞう)さんとか、ヤマキオマーン営業所の営業マン尾俣隆一(おまたりゅういち)さんとか、ヤマキ自工選手寮寮長の尾瀬さんとか、脇役にも魅力的キャラ多数。

90年代にサッカーをやっていた方には(既に読んでいる方がほとんどだとは思いますが)おすすめです!

ぜひどうぞ。