前回の続き。
ドラクエとFFのサントラについて。
どっちから書こうかな…。
ドラクエかな。
すぎやま先生の凄いところは、ゲーム音楽をオーケストラに昇華させたところです。
ファミコン時代のゲームは、同時に3つまでしか音を鳴らすことができず、その組み合わせでゲーム音楽を作っていました。
いわゆる「ピコピコ音」というやつです。
すぎやま先生もこの制約の中で音楽を作っていたわけですが、「作っている間も頭の中では常にオーケストラの演奏が流れていた」とご自身でも言っておられます。
それを証明するように当時からNHK交響楽団などの演奏により「交響組曲ドラゴンクエスト」のCDをリリースし、各地でオーケストラコンサートも精力的に行ってきました(今でも続いています)。
当時小学生だった私が初めてオーケストラの音に触れたように、ドラクエというゲーム音楽を入り口にオーケストラの世界に足を踏み入れた人は結構多いはず。
その意味で、ともすれば敷居の高いオーケストラの世界においてその裾野を広げることに一役買ったことは間違いないでしょうね。
さてファイナルファンタジー。
FFの音楽担当は植松伸夫さん。当時はスクウェアの社員としてFFの曲を作っていました。
植松さんの曲は「映画的」と評されるFFの作風にピタリと合わせた曲調になっています。
シリーズを通したテーマ曲である「FINAL FANTASY」は冒険の始まりを予感させる壮大なものですし、ファンの間でも人気の高いⅡのボス戦の曲は強敵に遭遇した時の緊張感をかき立てます。そしてこれまたシリーズを通した曲「プレリュード」はFFの幻想的な世界観を体現しています。
メロディラインやアレンジもとってもお洒落で、聴いているだけで少し大人になったような気がしましたねw
この2人がテレビ番組で共演し、奇跡の神回と言われたのが、2010年8月29日放送の「題名のない音楽会」。
「ゲーム音楽SP」と銘打ってマリオ、スマブラ、ドラクエ、FFの曲を神奈川フィルが演奏しました。
FFからは「FINAL FANTASY」に加えて、FF10のオープニング曲である「ザナルカンドにて」、ドラクエからは「序曲」、「冒険の旅(3のフィールド曲)」、「そして伝説へ(3のエンディング曲)」が演奏され、これ以外ないっ!という選曲でしたね。
カービィ、スマブラの生みの親である桜井政博さんまで登場して、ホントにすごかったなあ。
録画消しちゃったなあ(涙)
長くなりましたが、サントラは今回でおしまいです。
皆さんも思い入れのある作品はサントラまで手を伸ばしてみたらいかがでしょうか。