大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

本物のボーカリスト

音楽界では、「歌姫」、「人間離れした高音」、「神に選ばれし歌声」etc.ボーカリストを賞賛する表現も溢れています。

もちろん歌手としてデビューするわけですから、どの方も一定以上の上手さは持ち合わせているわけですが、「本物」のボーカリストとなると、やはり一握りしか存在しないんじゃないかなと。

なんか先日の「名曲とは」みたいですが、今回はこれについて考えてみようと思います。


まずは「本物」の定義から。

私の定義は「歳をとっても、若い頃と変わらない歌い方で、同じレベルの声が出せる人」です。

デビューした頃いい声だなと思っても、何年かすると明らかに声が出てないなと思ってしまう人いますよね…。

若い頃は誰もが声が出るので、私生活も含めていろいろ無理をしてしまう結果、徐々に声が出なくなっていくという現象です。

また、年齢とともに歌い方や曲そのものを変えて、今の自分に合う声を出している人もいます。


漫画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の中に「歌は筋肉だ。鍛えて鍛えて磨いた声だけが輝く」という台詞があります。

訓練によるものもありますが、根本的には喉の筋肉が強いことが本物になれる必要条件なのかもしれません。

その意味ではこれは天性のものですよね。アスリートと一緒です。


ではそれを踏まえて本物のボーカリストと言えるのは誰かを考えてみます。

いつも通りあくまで私基準ですので、異論反論は想定しております(^^)

また、JPOP歌手をベースとしており、演歌歌手やミュージカル、洋楽等は除いています(私の知識不足のため)。


横綱 東:美空ひばり 西:該当なし

圧倒的横綱。並ぶ者のいない天性のボーカリスト

昔、松山千春さんが、「日本で一番歌が上手いのは美空ひばり。二番が俺」と言っていましたが、思わずうなずいてしまいましたw

50歳を超えてかつ病床の身になっても、変わらぬ声量。

何より美空さんの真骨頂は、高音の抜け感です。

どこにも力が入ってない感じで、スッと抜けるんですよね。

ああいう歌い方ができる人を他に知りません。


大関 東:越智志帆(Superfly) 西:Toshi

美空さんは残念ながら亡くなってしまったので、今の日本のボーカリストトップは越智さんだと思っています。

越智さんも喉の治療を経て、2017年の紅白でテレビ復帰。変わらぬ声量に感動しました。

越智さんも高音を出す際、まったく力が入らず表情も変わらないんですよね。

身をよじったり、顔が歪んだり、張り上げる感じで高音を出す人がいますが、本物かどうかの判断基準としてそこはとても大事なポイントです。

その意味では裏声(ファルセット)も私としてはちょっと否定的ですね。

Toshiさんも本物。

さすがにX時代と比べたら少し劣るかな〜くらいは感じるようになりましたが、50歳を過ぎてもあの声はやっぱりすごいです。


・関脇 東:藤原基央BUMP OF CHICKEN) 西:松田聖子(80年代アイドル時代)

このあたりからやや限定的になってきます(^^)

藤原さんは、特徴のある澄んだ声があの手のバンドのボーカルとしては他にいないな〜と若い頃から思っていたのですが、歳をとってからもその雰囲気が変わりません(今年41歳!)。

一般的な上手さというのとはちょっと違うのですが、独特さ、不思議さを維持されているという点で。

松田さんは、雨後の筍のように出ては消えていった80年代アイドルの中で、群を抜く歌唱力であったことは間違いないです。

あの伸びやかな声は、時代にもマッチしてるし単純に気持ちいいですよね!


・番外編 Kalafina

ひいき目w…ではなく、やはり今、冷静に聴いても彼女達のスケールは群を抜いていると思います。

しかし、Kalafinaの真価は3人のハーモニーとそれを最大限に引き出す梶浦さんの楽曲にあり、解散後それぞれのソロ曲を聴いても心を動かされることはなくなってしまいました。

寂しいけどしょうがないですね。

いつの日か再結成してくれる奇跡を待ちたいと思います。


ああ…ALFEEの桜井さんも入れたかったのですが、ちょっと入れるところがなかった。

もう70歳近いのにすごい方です。

またいずれ機会あれば。