大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

スペランカーとスーパーマリオ

レトロゲーム振り返り。今回はスペランカーです!

レトロゲーム界隈では伝説のクソゲーとして有名(だった)。

但し最近ではそれは誤った見方で、玄人好みの秀逸なアクションゲームだという意見が多数ですね。


まずはなぜクソゲーのレッテルを貼られてしまったのか。

スペランカーは、1985年12月にアイレムより発売されたアクションゲームです。

主人公の探検家が、様々な罠や幽霊の脅威をかいくぐり、伝説の財宝を求めて洞窟探検に挑むという心踊るような設定なのですが…。

このゲームがクソゲーと呼ばれた最大の原因は、主人公の虚弱さにあります。

スタート地点のゴンドラから足を滑らせて死亡、身長より浅い落とし穴に落ちて死亡、コウモリのフンに当たって死亡、幽霊を倒すためのマシンガンが間に合わず死亡、というようにもはやギャグなのかと思うほどちょっとしたことで主人公が死んでしまうのです。

時は古代ファミコン時代。ドットと呼ばれる「点々」でグラフィックが描かれていました。

このゲームは、1ドット位置がズレただけでミス判定が入る極めてシビアなアクションゲームだったのです。


しかし、ファミコン時代はそのような理不尽なゲームはもっとたくさんあったはずです。

なぜスペランカーだけが、ゲーム史上最弱主人公のレッテルを貼られてしまったのか。

それはスペランカーの発売日に秘密がありそうです。

1985年といえばあの伝説のアクションゲーム、スーパーマリオブラザーズが発売された年。発売は9月です。

縦横無尽にワールドを駆け巡ることができる抜群の操作性、キノコやフラワーなどの豊富なパワーアップアイテム、カラフルでコミカルなキャラグラフィック等、枚挙にいとまのない革新的な要素でスーパーマリオは国民的ゲームとなりました。

そのような中、12月に投入されたのがスペランカーです。

1億総アクションゲームの風潮でしたから、当初はものすごい期待感で迎えられました。田舎の小学生の間でもブームになるくらい(^^)

しかしユーザーフレンドリーなスーパーマリオに慣れたプレイヤー達は、スペランカーのシビアなゲーム性の前に軒並みくだけ散り、最終的には(半ば逆ギレ的な感じで)理不尽なゲームとのレッテルを貼ってしまったのです…。


かくいう私も同様。

どこで情報を手に入れたのか記憶がないのですが、おそらくクリスマスプレゼントでもらったんでしょうね。

初期ロットのカセットには発光ダイオードがついていて、電源を入れると赤く発光します。それがカッコよくて最初はもうワクワクしかなかったです。

しかし、オープニングムービーで不気味な音楽と文章が流れた途端、臆病な小学生の私は震え上がってしまいました。このあたりもマリオとのギャップですよね。

そしてご多聞に漏れず、まったく先に進めない状況に…。

1ヶ月くらいかけてようやく1面をクリアした時には、真っ白な灰になっていましたw

まあ、お宝は手に入らないからお宝なので、永遠にピラミッドの奥に眠ってくれてていいんですけどねっ!(強がりw)

 

真のトレジャーハンター(猛者)のためのゲーム、スペランカーでした!