今回は、おそらくまたよく分からないんじゃないかなという話を…。
何かというと、タイトルの通り「私の経験論から来る作曲手法」です。
まだよく分からないですよねw
私のこれまでの音楽視聴人生において、「この手法っていろんな曲でよく使われてるよね」というものや、「この手法が使われている曲は好きになることが多いな」というものをまとめてみようと思います。
完全に私の感覚的なものですし、音楽なので言葉にするのが難しい、しかも手法の名前も独自に命名しているので(もしかしたら専門用語が存在しているかも?!)、うまく書けるか不安ですがまあ行ってみましょう!
①階段
同じリズム、同じ音符の長さのフレーズを、少しだけ音程を変えながら繰り返す手法。
繰り返されることで強い印象を与えることができるので、サビで使われることが多いです。
段々上がって行くパターンと下がっていくパターンの両方があり、私にとって階段をイメージさせるのでそう命名w
代表曲はサザンのTSUNAMIのサビ。見つめ「合うと 素直に おしゃべり」のところ。これは下がるパターン。
あと個人的にはリンドバーグの「きっと銀の針のような雨が」という曲のサビ。これも下がるパターンですが、フレーズが少し長めです。マイナー曲なのでぜひYouTubeで聴いてみてください。
他にもホントにいっぱいありますね。
②空白
これは以前、ヨルシカの記事の時に書いたので、それを再掲。
曲の途中にあえて歌詞を当てずに伴奏のみの部分を作ることで、一瞬の空白を感じさせる手法です。
例えばサビが8小節あるとして、1-2小節は普通に歌っているんですが、3-4小節であえて歌詞なしの部分を作り、5-8小節はまた普通に歌う、という流れ。空白はもっと長い時もある。
間奏とはまた違うのですが、一瞬の空白部分があると、「おっ」という軽い驚きとともにその音楽をうまく吸収させる効果があると思うんですよね。
最近のネット系アーティストによく見られる手法で、ヨルシカの「だから僕は音楽をやめた」ではAメロの「音楽はしてないといいね」と「困らないでよ」の間に1小節の空白があります。
まふまふさんの「解読不能」という曲にも数ヵ所使われています。
③押さえ
これは一言で言うと、高音から然るべき低音に音を落とす手法。
ブリッジ(2番サビとラストサビを繋ぐ部分)などでよく使われるのですが、盛り上げのために徐々に音程を上げて行ったところでストンと音を落とします。ググッと押さえる感じ。
大事なのはこの落とし所で、絶対にここしかないよなという音程に落とさないと曲が台無しになってしまいます。
そしてこの押さえの天才だと思ってるのがYOSHIKIさん。本当にここしかないってところに押さえます。
「Red Swan」という曲を聴いてみてください!
途中の英語の部分なので分かりにくいかもですが、「I'll seize, I'll seize the roses」の2回目のI'll seizeのところ!
もう〜芸術的ですね!!
④食いサビ
これもめちゃくちゃ多いですが、メインの小節の1小節前からサビがスタートする手法。
4拍子の曲だと、1小節前の2-4拍目のどこかからサビがスタート。
「食い気味にサビが始まる」という意味で、私は食いサビと呼んでます。
最近のヒット曲で言うと、LiSAさんの紅蓮華は1小節前の2拍目から「どうしたって」が始まる。
髭男のI LOVE…は、1小節前の2.5拍目くらいから「高まる」が始まります。
これ、絶対手法の名前ある気がする…。
⑤ちょいずらしコード進行
これが一番伝えるのが難しい!和音の話なので…。
メロディはまったく同じものの繰り返しなのですが、コード(伴奏の和音)だけ微妙にずらして印象を変えたり、盛り上げ・盛り下げ効果を与える手法。
昔からある古典的な手法で、様々な曲で使われています。
例えば、プリンセス・プリンセスのMのサビ前、もう「(Dm7)叶わない(C)想いなら」と「(F)あなたを忘(F#dim)れる勇気だ」け、の2箇所。これはコードを上げていくパターン。
もうひとつ、となりのトトロ。「(B♭)こみちに(B♭m6)このみう」ずめて、のところ。こちらは微妙に下げています。
ホント表現が難しいですが、聞けばあ〜ってなると思いますよw
今回はかなりの力作になりましたが、伝わったかな〜w