大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

とらドラ!

2000年代ラブコメアニメの代表作で、人気アニメランキングでも常連作品。

全25話見終わりました。名作ですね。

やっぱ共学だろぉ…おっといつもの叫びはやめときますw


原作は竹宮ゆゆこさんのライトノベル

アニメ監督が長井龍雪さんで、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「とある科学の超電磁砲」などで、いまやレジェンドの域にいる方ですが、2008年のこの作品がブレイクのきっかけになりました。

もう少し言うと、シリーズ構成が岡田麿里さん、キャラクターデザインが田中将賀さんで、長井さん含めた3人は後の「超平和バスターズ」。

3人が初めて組んだ作品がとらドラ!なんですね〜。すごい。


一番の見所はヒロイン逢坂大河(あいさかたいが)の感情表現の豊かさ。

ベースは主人公高須竜児(たかすりゅうじ)に対する傍若無人さが際立つぶっ飛んだキャラですが、恋する北村祐作(きたむらゆうさく)の前では極度の緊張から挙動不審に陥ったり、親友の櫛枝実乃梨(くしえだみのり)にだけは甘えん坊キャラになったりとなかなか飽きないキャラです。

終盤はヒロイン係数がどんどん上がり、純粋に可愛いな〜とほんわかする場面が多くなっていくあたり、かなり計算されたキャラデザがされてるなあと思います。すごい。


それからいわゆる意地悪キャラの川嶋亜美(かわしまあみ)ちゃんも推し。

抜群のスタイルとぶりっ子で男子の憧れキャラである一方、実際は高慢、毒舌、裏表ありのこれまた典型的な嫌われポジションですw

でもその内面はとてもナイーブで、周囲の状況(誰が誰を好きとか)を一番冷静に把握しており、他人の気持ちが分かり過ぎるが故に自分の感情は素直に出せないという、もどかしさばかりが募るキャラでもあります。

これもまあ王道ではありますけどね(^^)


とらドラはラブコメです。

ラブの部分はメインストーリーなので割愛しますが、特に終盤における何人もの感情がぶつかり合い、すれ違うジェットコースターのような展開は、ひたすら心を撫でていきます。

そしてこの作品はコメディの部分がかなり秀逸。

大河の厳しいツッコミを中心としたメインキャラ達のバタバタしたやり取りに加え、他作品のパロディやオマージュが多く、思わずクスッとさせられる場面がたくさんあります。

有名どころだけでも、「ファイト一発」、「パネルクイズアタック25」、「紅の豚」、「遊戯王」、「ゴルゴ13」etc.

どこで使われているかは見てのお楽しみですが、これのおかげで最後まで飽きずにニヤニヤしながら見ることができましたね。こういうの大事です。


古典的な作風も今見ると逆に新鮮。

登場人物のほとんどに強烈な個性が与えられ(そういえば竜児の家事オタクぶりも必見)、かなりボリューム感のある作品です。

何も知らなかったあの頃に戻りたい方、ぜひどうぞ!