大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

のんのんびより

これは良いアニメだ…。

日常系、癒し系、ほのぼの系アニメの名作として紹介されることも多いですが、確かにこれは人生に疲れている時に見たら涙を流してしまうレベルで心を洗ってくれるアニメです。

第1期「のんのんびより」、第2期「のんのんびよりりぴーと」、劇場版「のんのんびよりばけーしょん」まで見ましたので、一旦書かせていただきます(2021年放送の第3期「のんのんびよりのんすとっぷ」は未視聴です)。


癒しポイントの第1は、日本の田舎と自然。

主人公のれんちゃん(宮内れんげ)達が暮らす村は、一言で言えばど田舎ですwでもそれが良い。

一面に広がる山と田んぼと川。四季の移ろい。星の瞬きや蛍の光など、今では見るのも難しい手つかずの自然に触れることができます。

さらにはノスタルジー溢れる造形物の数々。

1両編成の電車、駄菓子屋、赤い丸ポスト、古びたカプセルガチャガチャ、水車、こたつにみかんに蚊取り線香、縁側でお月見、近くのコンビニまで車で1時間…挙げたらキリがありませんw

ここは日本の原風景、昭和的田舎のワンダーランドと言ってもいいですね。

見てるだけで「あの頃」に戻れる人が多いんじゃないかなと思います。


癒しポイントの第2は、どこまでも優しい登場人物達。

ゆるキャン△と一緒ですが、誰一人悪い人が出てきません。

小学1年生のれんちゃんを囲むように、中学2年の越谷小鞠(こしがやこまり)、中学1年の越谷夏海(こしがやなつみ)、小学5年の一条蛍(いちじょうほたる)は、永遠の夏休みを過ごすような仲良し4人組。

東京から引っ越してきた蛍は、見るものすべてが初めてで、そのたびにおおげさに驚く姿も微笑ましいw

エピソードは日常の些細な出来事で織りなすものが多くそれもいいのですが、時々人情的な話も挟まれてホロリとさせられます。

私が特に好きなのは、駄菓子屋を営む加賀山楓(かがやまかえで)とれんちゃん、「ばけーしょん」で訪れる民宿の娘、新里あおい(にいざとあおい)と夏海の関係あたり。

ほっこり温かい気持ちにさせられること間違いなしです(^^)


そして再びれんちゃんにフォーカス。

れんちゃんは、とことん努力家、とことん純真、そして万能の天才です。

田舎かつ同年代の友達がいないため、一人で努力し考える姿勢が自然と身についているのでしょう。

成績はオール5、九九の原理を聞いた時に瞬時に足し算で答えを出した時には驚きました。

また補助輪なしの自転車に乗りたくて、一人で毎日練習し続ける場面では、その健気な姿に思わず泣きそうになりました。ホント努力家。

一方で、時として明らかに世間とズレている言動も見受けられます。

例えば、生き物に変な名前をつけたり(カブトエビに「ひらたいらさん」、犬に「ひざかっくん」など)、自分の描いた絵に別の風景を見せてあげてたり。

でもこれはきっと、余計な情報が入ってこない環境で育まれた純真さなんだと思います。

今の子供は、インターネット等ですぐに常識的な答えを手に入れてしまいますからね…。それだと自分の頭で考える力はつかないんです。

そしてれんちゃんは絵も上手い!

特に風景画は小学1年とは思えないデッサン力で感心します。

それをまた1日1枚くらいのペースで趣味のように黙々と描き続けている。

勉強も芸術も…まさに万能の天才ですね!


本作品、「聖地」と呼ばれるモデルとなった場所は、埼玉県や千葉県などいくつかに分かれているようです。

いつか(老後?)聖地巡礼の旅に行ってみたいですね!