大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

しくじり先生に出演した吉田直樹さん

FF14プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹さん。

FF14では神とも言われている人で、先日新しい小惑星を発見した海外のFF14ファンが、その惑星にYoshidanaokiと名付けたというニュースも流れていました。愛がすごすぎるw

吉田さんはスクウェア・エニックスの取締役執行役員でもあります。偉い!


その吉田さんが先日テレビの「しくじり先生」に出演しました。

FF14は2010年にサービスを開始しましたが、「根性版」とも呼ばれる最初のバージョンはゲームとしての完成度が著しく低く、ユーザーからの猛烈な批判を浴びたため、2012年に一旦サービスを終了。

吉田さん指揮の元「すべてを作り直す」という大プロジェクトに取り組み、2013年に「新生版」をリリース。以降は大人気MMORPGとして現在までサービスが続いています。

番組では、大失敗したFF14をいかにして立て直したのかということに焦点を当て、吉田先生の講義が行われます。

まあ、しくじったのは吉田さんじゃないんですけどね(^^;)


ゲームの立て直しの方は番組をご覧いただくとして、吉田さんはこれを題材にして、仕事における大切な心構えに言及していました。

社内研修にも取り入れたいくらいのこの内容を少し紹介したいと思います。


まずは「過去の成功体験に囚われていると、知らず知らずのうちに失敗の道を歩むことになる」というもの。

FFは既に推しも推されぬスクエニの看板タイトルとなっていたため、それまでの開発方法やこだわりを優先した結果、あのような失敗に繋がったとのこと。

具体的には例えば「FFのグラフィックは世界最高であるべきだ」という「べき論」により、花瓶ひとつ作るのに3ヶ月かけるとか…。

確かにそれでは他の最も大事なところ(ストーリーとかゲームバランスとか)に時間をかけられないですよね。

しかしこれ、会社ではめちゃくちゃ見られる光景ではないでしょうか。

「前回と同じやり方でやれば間違いない」、「何かを変えて失敗したら自分の責任になるから変えるのはやめよう」という空気が知らず知らずのうちに広まって、非効率なやり方を続けたり挑戦の風土が失われたり。

そんなことが少しでも心に浮かんだ貴方は、上の吉田さんの言葉を思い浮かべましょう(^^)


もうひとつは前向きな言葉で「困難を楽しむ」というもの。

FF14を作り直そうと決めた時、最初に問題点を挙げていったところ、何と1万個を超えたそうです。

この1万個の問題点をできる限り修正しながら、まったく新しいゲームを同時並行で作るということをやっていたため、当然不眠不休の極限状態での作業となりました。

普通の人間なら逃げ出したくなる状況ですが、吉田さんは「こんな状態なりたくてもなかなかなれるもんじゃない。せっかくだからこの極限状態を楽しもうぜ!」と言いながら取り組んだそうです。

これも仕事をする上で大事ですね〜。

状況を嘆いていても辛くなるばかりで何もいいことありません。

最後は開き直って、強ボスを攻略するがごとく前向きに困難を楽しんだ方が意外と良い仕事ができるものなんですよね。


Abemaでは見れますがもう無料視聴は終わってしまったかな…。

吉田さんは「吉田の日々赤裸々」という本も出していて、こちらも良質なビジネス書に近いそうなのでいつか読んでみたいです。