大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

Orangestarとボカロ曲ノスタルジー

今回はすごく個人的な話になりそうですが、子供が紹介してくれたOrangestarというアーティストのアルバムを聴いて泣きそうになっていますw

Orangestarは2013年から活動しているボカロP。

ボカロPはもはや説明不要かもしれませんが、初音ミク等の音声合成ソフト(VOCALOID)を使用して楽曲を製作するアーティストのこと。

代表曲は「アスノヨゾラ哨戒班」、「DAYBREAK FRONTLINE」等。

ちなみにOrangestarの由来は、自身の好きな言葉「未完成」から→「蜜柑星」→「Orangestar」だそうです。すごいな〜。こういうセンスがほしい。


さて今回のメインテーマですが、一度YouTube等で上記の代表曲を聴いてみてください。

おそらくボカロ曲を聴き慣れていない方は強烈な拒否感が襲うと思います。

VOCALOIDの人間離れした聴き取りにくい声、バックのシャカシャカした電子音、テンポもやたらと速かったりリズムも特殊だったり。

まるで勉強したことのない外国語を聞いた時のように「は?何これ?何言ってるか全然分からない」となると思います。

この曲で何で泣けるの?って話ですが(まあさすがに泣くのは私くらいだと思いますがw)、とりあえず私の体の中には(おそらく10代の人達の中にも)この手の曲が染み込んでいるんです。

長い間聴き続けているとこれが当たり前の母国語のようになり、歌詞の聴き取り方も自然と分かるようになるし演奏も心地よいものになっていくという不思議。

まさに外国語をマスターする感覚というのはこういう感じなのかな〜と思います。とにかく反復と継続ですね。


ではなぜ私は拒否感を乗り越えて体に浸透させるところまで行くことができたのでしょうか。

おそらく私の体の中には、ピコピコ音とも形容されるゲーム音と小室系に代表される90年代の打ち込み系音楽が蓄積されているため、ボカロ曲も比較的容易に受け入れられたんじゃないかなと思われます。

またなぜ泣いてしまうのかですが、これはおそらくノスタルジー

ボカロ曲を聴くと、上記のような自分が子供だった頃の音の感覚が呼び覚まされることもありますし、そもそもボカロ曲は自分の子供が小中学生の頃に一緒に聴いていた曲なのでその頃の思い出も蘇ってくる。

これにより過ぎ去った過去を感じて涙を誘うのではないかと思います。


YOASOBI、Ado、まふまふ等、昨今のアーティストは皆ボカロを聴いて育ち、「歌ってみた」等でカバーしたり、Cubase等を使いながら同じように作曲をしてデビューしています。

Orangestarを聴いていても、ボカロを人間にも聴き取りやすくする技術が随所に使われているな〜と感じるほど、長い時間をかけて作曲技術も進化してきました。

いつかは人間を超える歌姫が出てきてくれるのではないかと期待が高まりますね!