大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

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ど真ん中恋愛モノアニメシリーズ第二弾。

アオハライドとはまた違った設定、雰囲気、テーマでこちらもとても良かったです。

制作はテレコム・アニメーションフィルム

業界では老舗ながら最近の深夜系アニメはあまり手掛けておらず、個人的に見慣れない絵や描写が多かった印象。

こういうのも、アニメというのは制作会社によって雰囲気が変わるんだなというのが分かって面白かったです。


基本プロット。

主人公の17歳の女子高生、菜穂(なほ)の元に10年後の自分から手紙が届く。

そこには同級生の翔(かける)が高校時代に亡くなってしまうことが書いてあった。

翔を助けるため、そして自分が後悔しないために菜穂は何ができるのか?


本作は恋愛モノというよりは、「友情」、「仲間」へのフォーカスが大きく、感動ポイントも8割がそこにあると感じます。

6人組(男3、女3!)のメンバーが、自分のことよりもまず相手のために行動する。

キャラの性格によってそのアプローチは様々ですが、共通しているのは仲間が幸せになってほしい、この仲間といつまでも笑っていたいと思う気持ち…泣かせます。

特に須和(すわ)君がとにかく良い奴で、能力も高いし一番のお気に入りキャラです。


個人的に考えたちょっと難しい話(またw)。

本作のメインテーマのひとつに「後悔しない生き方」というのがあると思います。

しかし、これは答えの出ない極めて難しい問題ではないでしょうか。

未来から届く手紙にはこれから起きることも書いてあって、この時はこうしてほしいという希望も書いてあります。

しかしその選択肢を取った時に本当に良い結果が待っているかどうかは誰にも分かりません。

現実でも「あの時こうすれば良かった」、「こうしなければ良かった」という場面が多々あると思います。

でも、そうする(またはそうしない)ことによって、もしかしたら今よりさらに悪い結果が待っているかもしれない。

だから後悔って意味ないことなんだと思います。

大事なのは、その時の自分の全力で選択をすること。

その選択の連続が、曲がりなりにも今生きている自分を作ってくれているんです。

今のところ過去は絶対に変えられない世界ですからね。後悔に時間を使うくらいならこれからの選択に全力を尽くすべきです。

少なくとも「やりたかったのにやらなかった」、「やりたくなかったのにやった」というのは少しでも減らしたいところですよね(^^)


もうひとつ取り上げたいのは菜穂の声を担当する花澤香菜さんの魅力。

STEINS;GATEの椎名まゆり(まゆしぃ)、化物語千石撫子Angel Beats!の立華かなでetc.数え上げたらキリがない。癒し系ボイスの代表として引っ張りだこの声優さんです。

皆さんは大物声優に必要な要素って何だと思いますか?

私は演技力とかじゃないと考えてます。どの声優さんも訓練を重ねているので、アニメ声優としての演技力にはほとんど差がありません(少なくとも素人には分かりません)。

じゃあ何がこの業界で多くの役を獲得できる要素になるのかというと、私は「ひと声でその人だと分かる声の特徴」だと思っています。

それなりにアニメを見続けた人であれば、梶裕貴さんや早見沙織さんなどはひと声聞いたらすぐに分かります。

花澤さんの声の特徴は、弱気や優しさ等の演技でトーンが落ちた時に、声が「しゅわしゅわ」ってなるところです。

すみませんw言葉でうまく表現できないw

でもとにかくその「しゅわしゅわ」が花澤さんにしかない特徴で透明感の源なので、ぜひ聞いてみてください!


相変わらず私ワールドばかりで意味が分からなかったと思いますが、メインストーリーも未来を変えられるのか!と常に先が気になり、次から次へと見てしまうくらい面白いです。

あと聖地が長野県松本市。実在の風景がかなりリアルに登場しますし、とても綺麗なので行ってみたい!と思わせます。

原作者の高野苺(たかのいちご)さんが松本市出身なんだそうです。いつか行こう。