大切なことはすべて音楽とゲームとマンガから教わった

ひきこもり系三大趣味について心に浮かぶことを書き留める

Charlotte

2015年放送。

麻枝准×P.A.WORKSで「Angel Beats!」以来のタッグ。

思春期にのみ現れる不完全な超能力を持った主人公達が、その能力を悪用したり、研究対象としようとする大人達から身を守るため結束して抗っていく物語。

序盤は軽快な学園生活で構成されていき(得意の野球回もありw)、中盤から衝撃の展開に。やや重苦しい場面も経て最後は爽やかな感動に包まれるという、安定の麻枝さん作品でした。

一方で、後半やや駆け足になる印象もあり、登場人物達をもう少し掘り下げるためには13話だとちょっと足りなかったかもしれません。

ネットでもいくつか謎を残したという意見もちらほら見られました。まあそこを考察するのも楽しみなんですが(^^)


さて個人的な考察や見所をいくつか。

一番はやはり「思春期にのみ現れる超能力」という設定。

まず思い浮かぶのはトトロでしょう。

「子供の時にだけあなたに訪れる不思議な出会い〜♪」これです。

人間はほぼ誰もが一度はこの超能力を経験したことがあるのではないでしょうか。

例えば、足が速い、絵が上手い、ゲームが上手い、芸能人に詳しい、三国志に詳しいetc.何でもいいです。誰かにすごいね!と言われたことありませんか?

私はこれこそがその人の世界における超能力だと思います。

勉強ができたり、スポーツができると、賞賛される期間は比較的長くなるのですが、ポイントはいつかどこかでこの期間は終了するということ。

大人になるにつれて世界が広がっていき、自分の上を行く存在が増えていく。それに伴いだんだん自分のすごさ(超能力)が失われ、普通の人になっていく。

本作においても、思春期を終えると自然に超能力を失うと言及されています。

成長した主人公達も、いつかどこかで"普通"の生活に戻っていくのでしょう。

それが大人になるということなんです。


次に劇中バンド「ZHIEND(ジエンド)」の良質な音楽。

劇中バンドも麻枝作品にはお馴染み。今回も物語に絡めつつ、めちゃくちゃ力の入った音楽になっています。

「ZHIENDのジャンルはポストロック」とヒロインの友利奈緒(ともりなお)も力説していますが、正直ポストロックはよく分かりませんw

私の言葉で言えば「クリアロック」。透明感と重厚さが同居する私の大好きなジャンルです(これで許してw)。

ボーカル、サラ・シェーンの歌声がまた曲にベストマッチで、歌唱パートを担当しているのはmarina(まりな)さんです。

アルバムCD欲しいと思って検索しましたが、レンタルは見当たらずAmazonも在庫切れ。

制作枚数も少なそうだし、これは入手困難かな…。YouTubeでは聴けるのでまずは「Fallin'」という曲からどうぞ。


最後にお気に入りキャラ。

ツンデレヒロインの友利、王道アイドルの西森柚咲(にしもりゆさ)等それぞれ可愛いですが、今回のイチオシは主人公乙坂有宇(おとさかゆう)の妹、乙坂歩未(おとさかあゆみ)ちゃん。

中学1年にも関わらず兄と二人暮らしの家事を切り盛りする頑張り屋さん。

乙坂家秘伝のピザソースをあらゆる料理に使い甘くしてしまうという欠点?もありますがそれもご愛嬌。

「〜なのであります!」、「〜でござる!」等の特徴的な語尾も聞くたびにほんわかします。

とにかくどんな状況でも前向きに一途に取り組む姿を見ていると涙が出ますね。

物語的にもキーとなるキャラなのでぜひ注目してください。


絵は当然綺麗ですし、サクッと見られるので、(あまりアニメに擦れてない)これからアニメ沼にハマろうとしている方にはおすすめです。